土左衛門・死者の霊・海の物の怪


ノック

6元船舶通信士:01/10/05(金) 02:03
初航海の時の体験。
船舶通信士、俗称通信士は本船にその当時は2名。
1名は24H勤務、もう1名は昼勤というシフトで動きます。
入った会社は、当時タンカーを主に所有してる会社で
私は、入社後とある船歴10年目を迎えたタンカーに
初乗りさん致しました。(初乗り=初乗船勤務)
横浜本牧バースから夜間満潮時出港。何事もなく
局長から業務を引き継ぎ電報処理、事務関係を無線室で
行っていてふと気が付くと午前2時、丁度本船が観音崎の側を
通過してる頃です。
とんとんと無線室のドアを叩く音が。
あれ、こんな時間に電報か?と思い通信卓を立ち
ドアに向かい扉を開けると誰もいません。
ははぁ、初乗りの洗礼だな(洗礼:初乗りは何かしらの形で
いたずらをされる。船長公認)と思い
入港書類の制作に掛かってるとまた、とんとんとドアを
ノックされ、いたずらかと思いながらもドアを開けると
やはり誰もいません。


8元船舶通信士:01/10/05(金) 02:09
まったく・・・・通信士も暇じゃないんだけど
(実際無線部は、事務方一切を引き受けている)
とぶつぶつ言いながら通信卓へ。
それからしばらくノックの事を忘れて事務処理をしてると
とんとんと言うノックの音が。
もう騙されないぞ!と無視をしてると
どんどん、どんどんと更に激しく叩くではありませんか。
あれ、これは本当に電報か?と慌ててドアに向かい
ドアを開けても誰もいません。むっ!やる事酷いナー
と思い無線卓に戻ろうとした瞬間、耳元でささやく様な声で
つめたいよーーぉ、早く助けてくれよーぉという声が。
え?と思い辺りを見回しても人影はなく、ゴンゴンゴンという
エンジンの音だけしか聞こえません。


10元船舶通信士:01/10/05(金) 02:11
気味が悪くなり申し訳ないと思いながらも通信室の隣に寝ている
局長を起こし、それまでの出来事を話すと、
局長は、ま一寸座れや・・・・コーヒー入れてやるからよ。と


15元船舶通信士:01/10/05(金) 02:19
局長自ら入れてくれたコーヒーを飲んで落ち着き始めると
局長が、そうかそうか、お前も聴いたか。
実はな、本船が新船公海試験の時に次席がな
(局長の次は、副局長なのだが船の世界では次席と呼ぶ)
観音崎の沖合で不調だったレーダーを調整してる時に
転落しちまったんだ。丁度、真冬の夕暮れ時で一度
屋根にバウンドして前へ落ちれな良かったんだが
横に落ちちゃってな、直ぐに停船を掛けて探したんだが
日没になって探しきれないでナー、海保やら釣り船も沢山出て
探してくれたが見つからないでな今も発見されてないんだ。
と、初乗りさんを怖がらしても仕方ないんで船長とも話して
話さなかったんだが悪い事してしまったナー。今日は、
後俺がやるから酒飲んで寝ろ。明日、ウイングで線香で
も焚いてやってくれ。


コツコツ歩く音

121あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/10/19(金) 12:02
うちのオヤジは昔、貨物船の操舵手をしてました。
オヤジが乗っていた時、オヤジのボンク(寝室らしい)の
上の人が身体中カミソリで斬りつけて自殺をしたそうだ。
死んだその人を抱き上げたらすごく軽かったって。血液って
結構重いんだなあと言ってたよ。

その人、すげー几帳面な人で、絶対当直に遅刻しなかった
んだって。だから、しんでからも時間になると
コツコツ歩く音がしていてすごく悲しくて辛かったとオヤジが言ってた。
奥さんが不倫したのが自殺の原因らしいんだけど、
船員も大変だね。

あ、あと水葬する時って、いっぱい足の方に
重りを入れるんだって。だから、棺桶は海底に突き刺さってる
だろう、なんてことも言ってたな。

たいていの場合は船で冷凍して持って帰るらしいんだけど、
行きの船で太平洋のどまんなかとかで死なれると
昔なので仕方なく水葬にしたんだって。
だから、「行きで死ぬなよ、カラダが国に帰れないぞ」って
よくおどされたそうだ。


鼻血

33 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/01 00:00
私は北海道の室蘭という町で生まれ育ちました。
家のそばにオイナオシ漁港という小さな港があったのですが、
その港のそばに洞窟がありました。港を背にすると左側の位置です。
おそらく波の浸食によってできた洞窟だと思います。
潮の流れの影響でこの洞窟に頻繁に水死体が上がる。
事故死もあれば入水自殺もあったかと思いますが、
ご存知のように水死体は時間が経過するほどご遺体は損傷します。
場合によっては年齢だけではなく、
性別もその場では判然としないこともあるそうです。
水死体が上がると地元の警察は、行方不明者などの関係者を集めます。
(つづく)


36 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/01 00:06
(33のつづき)
そして「面通し」が行われるのですが、
ご遺体の損傷が激しい場合、肉親であってもわからないことがある。
しかし、遺族が安置されている部屋に遺族が入ると
必ずそのご遺体は「鼻血」を流すそうです。
さすがに現在ではこうした方法は取られていないとは思いますが、
小さな頃に地元の刑事にこの話を聞きました。


うおおお

100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/05 01:35
屋久島のはるか南、中ノ島という離島に行ったときの話。
その島はすごく不便な島で定期船が非常に少なく漁船を
チャーターして渡る事になった。
渡航中に夜になり、船室から出て小便をしようと船尾に
たった。
すると船のはるか後方をまるで船に曳航されているかの
ように同じ速度で追尾してくるものがある。
なんだろう??と目を凝らすとそれは筋骨たくましい人間
の上半身であった。
そいつはまるで曳航されてるかのように船を追尾してくる。
うおおお!と叫び声をあげるとなんとそいつは”うぉぉお
〜”とあくびをしたのである。
急いで操舵室の船長のところに行くと彼は”何か見ましたか?”
と意味ありげに笑った。
怖くなって到着まで船室に篭もり切ったのはいうまでもない。
あれはなんだったのか・・。


黒いもの

247 :超党派笑いの鉄拳 ◆UXUJJUbRMk :02/12/14 17:29
消防の頃、塾の先生から聞いたのですが。

先生と友達が夜海辺に行って遊んでいたらしいのです。
(ちなみに全員男ね)
そのうち、一人がふざけて海の中に入って沖のほうまで泳いでいって
しまいました。
浜辺にいる全員で「もう帰ってきなよー」とか言ってると、
泳いでいる友人の背後に何か黒いものが三つほど見えたそうです。
彼の後ろに、まるで誰かがついているかのように。
「あれ、やばいんじゃないの?」ということになり、皆で
戻るように一生懸命呼んだのですが、彼は遊びで叫んでいるのだと
勘違いしたらしく、手を振ったりするだけです。
と、次の瞬間、彼は水にもぐってしまったのです。
その後彼は二度と水面に現れることはなく、先生はじめ友人たちはすぐに
救助を願い出ました。
翌日、泳いでいった彼は水死体で発見されたとのことでした。
先生は今でも、後ろに現れた霊のようなものにひきずりこまれたのだと
信じているそうです。


釣れますか?

299 :釣り師:02/12/21 00:24
私が3年前に三浦半島の剣崎と言うところに
釣行した時の話です。

その日は黒鯛を狙い磯のポイントに陣取り
こませを撒きながら、じっとウキを見つめていました。
朝からいて、なにも釣れなく昼になりました
コンビニで買ったおにぎりを昼食にして、のんびり
してると年のころは19〜24ぐらいの青年が
「釣れますか?」と聞いてきたので
いや〜今日はさっぱりだね、などといろんな話しをして
竿を出して釣りをはじめると、なぜか後ろで黙って
いるんです。それとなく腹がへってるのかと思い
「兄ちゃんおにぎり食うかい?」と聞いてみました。
すると、頂きますと言って食べていたので、あ〜やっぱ
お腹すいていたんだな、と思いました。海に行くと
のどが渇くのでけっこう飲み物はもって行くので
缶コヒーもついでにあげようと思い「にいちゃんホレッ!」
と後ろを向いた、せつな既に青年の姿は消えてるのです。
磯から陸まで100メートルはあろうかと思う距離を
おにぎりを食べた後帰るのは大人でも10分はかかります
私はそのとき幽霊でもご飯をたべるんだな〜と妙な恐怖を
感じました。


お盆の海

193 名前: お盆 投稿日: 02/12/21 12:20

8月は死者が家に帰るお盆と言う行事があります
今回はそれにまつわるお話です。

私の友人の父親が近海漁業を仕事にしている人がいます。
彼が若い頃、出航は禁止されていたのにも関わらず
お盆の時期に船を出したそうです。
雲ひとつない快晴の早朝、出航して10分もしないうちに
急に雷雨となり、前方の視界もほとんどなくなりました。
彼も心配になり、港に戻ろうと方向転換した直後、
海面に細い棒が無数にあることに気づきました。

棒ではない、人間の腕だったそうです。
無数の腕は一定の幅で沖の方に流れていったそうです。
何の音もなく、整然と流れていく腕に彼は
老人が伝える死者の行進を思い出しました。
その行進を刺激しないこと、さもなくば死者に
連れて行かれるだろうと。

彼は、大男で豪快な男ですが、お盆の3日間は
絶対に海には出なくなりました。
彼は言います。死者は海を渡って黄泉の国にいくのだと。

お盆の海水浴は避けた方がいいのかもしれません。


大物

539 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/31 05:24
これは私が高校生の頃の話です。
日本海沖地震が起きた翌年、私は友人達と男鹿半島まで釣りに行きました。
男鹿の磯場に行き「何が釣れるかな〜?」などと友人達と話しながら釣り糸を垂らし始めました。
10分〜15分程たった頃、私の釣り竿にかなり大物な感じの当たりがきました。
「うぉっ!すごい当たりだや!!」そう声を上げながら釣られてくるであろう大きな魚に期待し
つつ15分間釣竿と挌闘していました。
しかしヘンなんです。釣竿の引きが全然弱ってくる気配が無いのです。
だいたい磯場での釣りで釣り上げるのに15分以上かかるような大物なんてそうそう釣れる事はありません。
「何かヘンだな〜。」と思いつつも釣り上げようとしていると急に引きが無くなってしまいました。
針を上げてみると餌が付いたままで魚が噛み付いた後もありません。
「おかしいな〜、なんか魚かかった感じじゃないよ、これ。」そういう私に友人は「きっと何かヘンな物
ひっかけたんじゃないの?」
と言いましたが、引きが漂流物のものではありませんでした。


540 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/31 05:25
釈然としないまま、再び釣り糸を垂れましたが、5分もしないうちにまた同様の事が私や友人達にも起こりました。
何度釣り糸を垂らしても同じ事が起こり気持ち悪くなってきましたが、交通費をかけて折角来たのに1匹も
釣らないで帰るのも癪だったのでせめて1匹釣るまでは頑張る事にしました。
何度めかのキャストの時、今までの倍くらいの強さの当たりがきました。
「おっしゃ〜!これは絶対に釣り上げるぞ〜!」と叫んで釣りはじめる私。
30分以上の駆け引きの末、なんとか水面近くまで上がってきた感じだったので引きが弱くなったところを
半ば強引に釣り上げようとしました。
一瞬、釣り糸を引いていた物がみえましたが、見えた瞬間釣竿が折れてしまい海の中へと沈んで行ってしま
いました。

私達はすぐに釣りを止めて帰路につきました。「もうここには絶対に釣りにこない。」と思いながら・・・。
私達が見た釣り糸を引いていた物というのは無数の子供の腕でしたから。
考えてみると私達が釣りをしていた場所は日本海沖地震の時に磯辺で遊んでいた遠足で男鹿に来た小学生
32人が津波にのまれて全員溺死した場所のすぐ近くでしたので、もしかしたらその小学生が出てきたのかも
しれませんね。


君じゃない

882 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/09 18:14
俺が3歳の時、祖父さんの家の近くにある岩場で遊んでて、足を滑らし海に転落した。
ところが沈んでいく最中、「君じゃない」と声がしたあと、海中から手で押し上げられ
るような感じで海面に浮上。そこを近くにいた親戚に助けられた。

翌日、北上川を挟んで浜の反対側にある親戚の家に行き、従兄弟と一緒に砂浜に遊びに
行ったら、ちょうどドザエモンが見つかって大騒ぎしてた。
で、その上がったドザエモンというのが、祖父さんちの近所住んでる兄ちゃんで、俺が
助けられた日の夕方から行方不明になってたという・・・(゚∀゚;)

ちなみに、その後同じ浜の同じ場所で2回ほどドザエモンを見てマツ・・・


電気クラゲ?

906 :オキ:03/03/11 09:19
私が2〜3歳の頃。もちろん私には記憶がなく、父、および母からきいた話。
父もまだ若かったので、頻繁に海に潜りに行き、貝やらなにやらを採りに出かけていた。
うちは結構な貧乏で、ウエットスーツのような 良いものはなく、父は長袖の肌着にパッチという、それは素晴らしい格好で潜っていた。
(海中にはいろんな虫や魚がおり、それらに刺されたり、身を食われないようにするためのものだったとか・・・)
装備するのは水中メガネのみ。それで5〜10m潜る。→続く


907 :オキ:03/03/11 09:33
ある日父は友人と共に出かけ、帰りはその友人の助けを借り、命辛々病院に運ばれた。(急展開ですみません)
母が病院に駆けつけた時、既に父は意識不明の重体だった。
医者に容態を聞くと、ここ2〜3日がヤマだという。

39℃から40℃の熱。
全身に広がるミミズ腫れと裂傷、そしてなにかに巻き付かれたようなうっ血した痕。
医者や父の友人は
「電気クラゲにやられたかもしれない」
と言っていた(それにしてもヒドイと、二人とも首を捻る)
そしてこの時、医者はあることを見落としていた。
それとも敢えて言わなかったのか・・・。
それは後に母によってあきらかになる。→続く


908 :オキ:03/03/11 09:48
母は父につききりだった。
父の熱は下がらぬまま、二日が過ぎ、三日目の夜を迎えた。

ベッドの上の父が突然苦悶の表情を浮かべたかと思うと、体を掻き毟るように、体にまとわりつくものを剥がすように、手足をジタバタさせながら叫んだ。

「コラーーー!!帰れーー!!メにあわすぞーーー!!!」

母は驚き、父に声をかけた。
「お父さん!どげしたかね!」
母が体をさすると、父はスゥッと目を開け、
「○○(母の名)か・・・。俺は死なんけん。」
と言い放つと、またスゥッと目を瞑り、スヤスヤと眠りだした。

その後、父は驚異の回復をみせる。→続く


909 :オキ:03/03/11 10:11 (母の証言)
父が熱にうなされている間、幾度か体をふいた。
その時は裂傷の包帯でよく解らなかったが、体中に妙な痣がたくさんあった。
包帯が取れた後見てみると、足・腕になにやら握りしめられたような痕が多数。
背中にも手形のようなものや、引っかいたあとのようなものが多数あった。
素人の母が見ても、『それら』は手でつけられた痕のように思われた。

(父の証言)
父「あれは確かに電気クラゲだった!」(言いきる)
私「嘘ー、電気クラゲでそこまで酷くなるのぉー?」
父「(ポツリと)・・・クラゲの足にまじって、ようけ人間の手がはえちょったぞ。クラゲの頭にもう一つ、坊サンみたいな首も乗っちょったぞ(ニヤリ」

・・・あの、それは妖怪ですか・・・はたまた幽霊系ですか・・・
悩む私の横で、
「電気クラゲ!!」
と笑う父がいました。

ソレがどんな姿か想像して海に潜ると、ちょっと怖いかも・・・と思う私の幼少期でした。


いまいるんです

963 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/15 01:08
何年か前のことですが、もう直ぐ夏も本番という
ちょうど今時分、私は仕事をしながらラヂオを聞いていました。
昼少し前、午前11時ごろの番組で「怖い話特集」みたいな
ことがはじまり、耳をそばだてて聞いていたのです。
番組のパーソナリティ?が、怖い話ありませんかと呼びかけて
それを聞いた聴取者が電話でネタを話す、という趣向でした。
その時仕事場には私一人だけでしたが、天気のよい真昼間のこと、
面白く聞いていたんです。

パーソナリティ(以下パ)
 「もしもしこんにちは」
リスナー(以下リ)
 「こんにちは」
パ「どちらからですか?」
リ「石狩の主婦です」「いつも聞いています」
パ「どうもありがとうございます。えー・・どんな話ですか?」
リ「私の家、海の直ぐ近くなんですけど、あのー、いまいるんです。
 その・・立ってるんです。海の上に。海面の上に。」
パ「え?もしもし立ってるって・・人が?・・海の水の上に?」
リ「そうです・・えーと何人も。」
パ「え?えー?な何人も?い今?」
リ「そうです・・こっち見てます・・。」
パ「・・見てるって・・こっち見てる人がいるの?」
リ「みんなです。・・全員こっち見てるんです。」

その人はそういったものをしょっちゅう見るので引っ越したいと
いう話を淡々と語って電話を切り、番組はCMに入りました。

頭の中にその異様な、まがまがしい光景が浮かび上がって
離れず、仕事場に他の人が出勤してくるまで私はずっと外にいて、
まったく仕事になりませんでした。
もう、一人のときはそんなの聞きません!


夜さで

138 :オキ:03/04/13 04:38
新スレおめ!(おそっ)
てなわけで、久々にカキコ。
またもやまったり、トロくいくので、嫌なかたは飛ばして下さいませ(スミマセヌ)

皆さんは『夜さで』ご存知ですか?
多分、うちの方言なんでしょうけど、説明しますと、夜にニナ貝やら子サザエやらを浜辺に取りに行くんですけど。
夜になると、昼間深めの所に潜んでいる貝やらが、ワラワラと浅い所に上がってくるんですね。(何でかは知りません)
『夜さで』に行くのは夏のみなんですけど、(やっぱり冬は水が冷たいからかとおもわれ)夏の夜の海って、昼間よりも水温が高いんですよね。(これも何でか知らないけど)
浅い所だと温水プールなみでして、子供心にも気持ち良くて嬉しい。→続く


139 :オキ:03/04/13 04:54
そんな、『夜さで』に出かけた時の話・・・

ただでさえ、膝下位の所に、それはもう踏み場も無いくらい貝がいるので、潜る必要は無いんですけど、小学生の身長位の深さの所までいくと、サザエなんかも結構大物なんですよね。
私や弟は子供だったので、やっぱり海に入ると「泳ぎたい!」と思ってしまい、懐中電灯片手に暗い海に頭までつかり、大物を狙うわけです。
それは、うちの父も例外無く(←子供と一緒の父なのです)
懐中電灯片手に、真っ暗な海中を探るというのは、なかなかスリルがありました(今にして思えばよくそんなことできたな、と)
懐中電灯で見える範囲ってのは、空気中とは違い海中ではかなり限られますから・・・→前置きナガイナー


140 :オキ:03/04/13 05:10
ここからは父の話な訳ですが(やっぱり父なのです)

ニナ貝なサザエは結構岩に生えた海藻の下あたりにいることが多くて(日本海側と太平洋側は違うと聞いたことがあるんですが、うちの田舎はそうです)父はその時、自分の身長位の深さの所で海藻をかき分けて、大物を狙っていました。
潜りながら髪の毛のような細い海藻をかき分けているうちに、
「ガリッ」
と何かに咬まれたそうです。
「チッ、海蛇かアナゴか!?」
とその咬んだものの正体を突き止めるべく、ライトでその辺りを照らすと・・・

海中に揺らめく髪の毛の真ん中に、目を見開いた『カオ』があったそうです。→もう少し続く


141 :オキ:03/04/13 05:28
それを見た父は、それの正体をそれ以上確かめることもせず、さっさと私達を陸に上げ、とっとと家路についたのでした。
その時私達は、なぜ急に帰る命令が出たのかもわからず、ブーブーと文句をたれて家に帰ったのですが・・・

父の人差し指には人間が奥歯で咬んだような咬み傷が残っていました。
「あれが、えべっさん(水死体)か、へんなバケモンみたいなもんかは解らん。でも、あげなもん夜の海中で発見したら、心臓が止まるだら(爆ワラ)」

そんな父をみて、あんたの心臓が止まらなくてよかったよ、そして見たのが私じゃなくてよかったよ、と思う私でした。
→水死体なら、どっかに報告とかしなくていいの?と、私が思ったのはずいぶん後の事でしたが。

実際あったことではあっても・・・
あんまりオモシロクナイし。
すいません。さげてないし。


顔の無い女の子

113 :名無し三平:04/06/10 22:51色々な板で何回かカキコしたけどここでも・・

北海道のM市の港の、とある埠頭で僕と後輩で夜にソイ釣りをしていた
結構な釣果に満足して午前1時位に帰り支度を始めた
来た道を2人で雑談をしながら歩いていると急に真後ろから
「ママの所..ママの所..」と子供の泣き声が聞こえ「?..」と振り向くと
顔の表面がない3、4歳位の女の子が海の上に浮かんでいた!
その時の僕たちの慌て様は省くが、後から聞いた話では3年前にその埠頭で
お父さんと釣りに来ていた女の子が誤まって海に落ち亡くなった事を知りました。
僕も当時その女の子位の娘がいたので、とても切なくなり涙が出たのを思い出します。
ちなみにその子の父親は数日後に自殺したとも同時に聞かされました..


髪の毛

141 :名無し三平:04/07/02 01:36

磯釣りをしていたとき、地元のおっさんに聞いた話。
その磯ではイセエビが良く取れるらしく、昔、友達と一緒に夜の海に
潜ったことがあるんだって。エビってのは基本的に夜行性らしく昼潜る
よりは夜潜る方が簡単に取れるらしい。まあ、そんな訳でおっさんと
その友達はライトとカゴを持ってその磯に潜ったわけだ。しかし、その日は
なぜかエビが全然取れない。変だなあと思いながらも仕方が無いので場所を
変えることにしたんだって。友達が言うには近くに普段陸からは姿が見えない
水没している洞窟があってちょっとした穴場なんでそこならいるかも
しれないってことらしい。おじさんは洞窟は怖いんじゃないかと少し思ったん
だけど、どうせ暗闇なのは一緒だからってことでまあ反対もしなかった。
それで、その洞窟に着いてみたら、まあいるわいるわエビが。あっという間に
籠が万杯になった。で、ふと冷静になってみたらなんだか様子がおかしくなって
たんだってね。潮の流れが異常に速くなっている。洞窟の入り口から内部に
向けて、要するにおっさんが外に出るには激しい潮の流れを遡らなくては
いけない状況になってたわけだ。


142 :名無し三平:04/07/02 01:40

おっさんは凄くあせったらしい。なにせ、外に出ることはもとよりその場から
流されないようにするだけでも大変な勢い。しかも流れはますます速くなって
きている。死の予感を感じたおっさんはカゴを捨てて石にしがみついたんだけど、
すぐに持ちこたえられなくなってライトも捨ててしまった。滅茶苦茶怖かったっ
てね。でも、本当に怖くなるのはその後。しばらく石にしがみついていると急に
「グイ」と足を何者かに引っ張られた。おっさんはパニックに陥りかけたけど、
死に直面していて気が張っていたんだろうね、なんとか正気を持ちこたえること
が出来たらしい。そのおかげなのか、おじさんは足を引っ張る力がどこか単調
なのに気づいたんだって。で、おじさんは『これはビニール袋とか海草が足に
ひっかかって、それが流されているだけでは?』と推理したわけだ。ダイバー
ってのは伊達なのかなんか知らんけど昔からナイフを携帯しているのが普通で
そのナイフで足元を何回か振り回してみたんだってさ。すると案の定、足が
スッと軽くなって『ああ、やっぱりゴミかなんかだったんだ』っておっさん
は安心出来たらしい。


143 :名無し三平:04/07/02 01:41

その後は暫らく何も起こらなくて、やがて海流も弱まり始めた。おっさんは海底
にナイフを突き刺したりしながら、ようやく外に出ることができたんだって。
海岸に上がってみると先に海から上がっていた友達が仲間を数人連れてオッサン
救助の準備をしていたところだったそうだ。仲間はすぐにおっさんを見つけて
くれて、おっさんも皆の方へ近寄っていったんだけど、何か様子がおかしい。
自分の無事を喜んでくれるはずなのに、何故かライトをこっちに向けたまま
固まっている。どうやら自分の右手辺りを凝視しているみたいだ。おっさんが
『?』と思って自分の手を見ると、今まで無意識にずっと握っていたナイフに
長い髪の毛がびっしりとからみついていたんだってさ。

この話を聞いた後で俺がおっさんに「それは怖かったでしょう」と言ったら、
「うん、だからもう海に潜ったりはしないよ。でも、好きだからね海が。
釣りは止められないね。でもさ、時々、洞窟で引っ張られた時のような『グイ』
って引きがあって、そういう時はすぐに糸を切っちゃうね。おどかす訳じゃ
ないんだけど」だってさ。

長文ごめん。


足音

170 :本当にあった怖い名無し:04/08/25 17:37 ID:S7xbnHGW
大阪の大学に通っていた時、夏休みを利用してキャンプに行った。たしか兵庫県の日本海側
で天橋立の近くだったと思うが犬鳴岬という所だったと記憶している。
男女二組で浜辺でキャンプした。8月も終わり頃で夜に浜でいるのは私達だけでしたが花火
をしてテントを2つ作りそれぞれカップルになり就寝・・・・
するはずでした、となりのテントはカップルでしたがこちらは友達でしたが昼間から話がは
ずんでそのまま事を始めておりましたら表がやけに騒がしい、風が強かったので風の音かと
思っていましたが明らかに沢山の人が話す声がしました。さらにはテントの周りを人が歩い
ています、砂が軋む音もハッキリと聞こえますしもしかしたら他のグループが浜に来て騒い
でいるのかと思いましたがさすがに恐いのでテントのファスナーを少しだけ開けてみると・
・・・・・  表は真っ暗、人っ子一人いません。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ということで女の子と抱き合ったまま震えながら朝を待ちました。翌朝テントの周りは足跡
だらけ、となりのテントの友人も全く同じ状況に寝れなかったとの事、慌ててその場所を引
き払い浜から上がった所のお土産物屋さんで一服して昨夜の事を話していたら、そこのおじ
ちゃんが一言「あんたたち良く一晩すごせたねー くわばらくわばら」

地元では有名なんでしょーか・・・・恐かったし途中までしか出来なかったし最悪でした。


男の子

229 :本当にあった怖い名無し:04/09/02 15:57 ID:bSRwxkvE

私は、23歳で海女(海女歴2年)をしています
泳ぐのが好き、結構儲かるという理由でこの仕事をしてますが
不思議な体験をした事があります

海女になりたての頃、付いてた人に絶対行ってはいけないと言われてる場所が
ありました その場所は、離れ小島のような所で岸から距離にして
300m位だと思います 他の海女も絶対そこの小島には行きません
私は、勝手な思い込みで、そこの小島に行く途中で結構潮の流れの速い所があり
海女って結構年寄りが多いので危ないから行ってはいけないと言う事だと思って
ました 
仕事は潮の満ち引きにもよりますが、ほとんど午前中で終わります
しかしこの日は、体調もよくまだまだ潜れそうだったので午後も1人で潜ってました
そして波も穏やかだった為、ふとあの小島にいってみようかなーと思いました
潮が速いと思い込んでいたのですが、そんな事もなくあっさりその小島に到着しました
「な〜んだ楽勝じゃん」などと独り言をいいながら潜ってみると
普段人が来ない為かもう大きなアワビ、サザエがゴロゴロしてます
アワビなんて30センチ位、サザエもほとんど20センチ
もう夢のような光景です「なに〜ここ宝島じゃん」などと思いながら取りまくって
いると小島の海底のほうにぐるりと綱が巻いてありました
ちょっと気味が悪くなり、小島に上がると小島の側面には数体のお地蔵様が
彫ってありました「何〜ここ、なんかヤバイ所〜?」なんて思ってると
声がしました 
「・・・・・ちゃ・」
えっ?何っ?ちゃって・・・
その声はだんだんハッキリと聞こえて来ました
「お・・ぇちゃん」
「おねぇちゃん」 
後ろを見ると10歳位の男の子が立たっています(えっ何処から来たのと思いつつ
かなりビビッた顔してたと思います)
しかし何かが変だ・・・話しかけようにも怖くて声が出ませんし海に囲まれた小島
なのに洋服着てるし、しかも濡れてないし・・・ヤバイと思った時


230 :本当にあった怖い名無し:04/09/02 15:59 ID:bSRwxkvE

男の子は言いました「おねぇちゃん何処から来たの?」
私は、怖くて叫びたいんだけど、声が出ないで口をパクパクするだけ・・・
男の子は、どんどん話を進めます
「僕さぁーお家帰りたいんだけど、どう帰ればいいか分かんないし
足も痛いし、頭も痛い、お腹もすいたし喉も渇いたし、・・・助けてよおねぇちゃん」
いままで普通の姿だった男の子が、しゃべった内容に変化していきます
足が痛いと言うと足が血まみれに・・・
頭が痛いと言うと顔が血まみれに・・・
お腹がすいたと言うとガリガリに痩せて・・・
喉が渇いたと言うと老人のように変化しました・・・
・・・ヤバイ絶対ヤバイ神様ーナンマイダーなどと唱えるとブチッと音がして
自由になりました 転げるように海に入ると普段とは違いどんどんどんどん
海底に沈んで行きますと言うより引き込まれる感じです 何よこれーっ
海って言うのは、黙ってても浮くんですよ普段は、実際、浮くよりは、潜る方が
大変なのに・・・
結局海底まで引き込まれました するとそこには、小さな洞穴みたいなものがあり
そこには、水中眼鏡をした骨の遺体がありました恐らくさっき見た
少年だなと直感で分かりましたそして少し悲しい気持ちになったとたん
ふぅーと吸い込まれる力が弱まり浮き始めました
水面まで出ると冷静さを取り戻し、岸まで泳いで帰りました

岸に着いてからは、あの小島で採ったアワビとサザエを買い取り業者に置いて
すぐ警察に遺体を発見した事を届け出ました
そしてまた業者に戻ると人が集まってきて
凄いね〜今日は大漁じゃんなどともてはやされました
そして受け取った金額は自分でもビックリするほどの額でした
なんか嬉しいやら悲しいやら複雑な気持ちで帰路につくきました


231 :本当にあった怖い名無し:04/09/02 15:59 ID:bSRwxkvE

そしてその夜、あの小島に行ってはいけないよと教えてくれたおばさんが来ました
あがってもらいお茶を出すと、おばさんはこう言いました
「あんたあの小島にいったんだって、まったくあんなに行っちゃいけないって
言ったのに、まぁ無事に帰ってきたからいいけどさ・・・・・
ところで、遺体を発見したのは聞いたけど他に何か見なかったかい?」
私は、経験した事を全て話しました
すると「やっぱりかい・・・」と言いました
そしておばさんが話してくれた話はこうです

終戦後のある夏、男の子3人が海水浴をしていました 波が高かったせいか男の子達は
流されてあの小島に辿り着いたのです しかし波が高いせいでなかなか救助の船を
出せません そして小島を飲み込む程の波が来て男の子3人は、また海に・・・
それを見かねた1人の漁師が船を出しました 漁師は男の子を1人助け2人助け
3人目を助けようとした時、船が小島に激突して沈没
男の子3人と漁師は、次の日、遺体で発見されたそうです
海底に巻いてある綱と小島の側面のお地蔵様は、その時のものらしいです
そしておばさんも昔その小島の上で遊んでる男の子を見たことがあるそうです

次の日、警察は捜索したけども遺体は発見できなかったそうです
その年のお盆の波の静かな日、少し怖かったけど
おばさんと2人で船を出しその小島に線香とお供え物をあげに行きました
帰りの船でふと「ありがとう おねぇちゃん」と言う声が聞こえたような気がしました


ニワトリ

594 :本当にあった怖い名無し:04/10/24 23:03:31 ID:N9slNJw4
作業ダイバーの話しだが北海道某所で地震&津波があり、被害が大きかったことが記憶に新しい事と思う。
そこで実際にあった話し。

行方不明者の捜索のために借り出されたダイバー。出港直前にどこかへ出かけ、袋に生き物を入れてきた。
この生き物、ニワトリだったそうだ。
ボートが現場に着くとそのニワトリの入った袋を舳先に結び、船をゆっくり移動させろという。
突然、ニワトリが騒ぎ出した。船をストップさせ、その場にて潜る。そこには仏さんが居たそうだ。

別話だがこの地震&津波後にこの海域でタコが大漁だったとか・・・ 地元民は食べずに捨てたそうだ。
なぜって? タコの内臓に大量の髪の毛が入っていたから........

似た話しは洞爺丸台風後の津軽海峡でもあったよね


人の頭

343 :本当にあった怖い名無し:2005/06/19(日) 15:09:23 ID:+RVKFgAx0
中学の頃、親父とその友人が近くの海に夜釣りへ行くとか言ってて、
それに付いていったときの話。
船で軽く沖の方まで出て、親父たちは釣りしてたんだが、
俺は、暇だし何か美味いもの食えるかもと思って付いてきただけだったので、
船尾らへんに座って、ぼーっと夜の海を眺めてた。
そしたら、船からちょっと離れた辺りの海面にポコって感じで何か出てきた。
人の頭だった。顔とかは見えない。
うわっ、嫌なもん見ちゃった、とか思って、目逸らしたんだけど、
しばらくして見たら頭が増えてた。4,5個に。
「そろそろ帰ろうよ」って親父に言ったんだけど、
「お前が来たいって言って付いてきたんだから我慢しろ」って言われた。
で、しばらくして戻ることになって、
船が動き始めたんだけど、頭が付いてくるのよ。
かなりガクブルだったんだけど、港みたいなとこに近づいた頃には、
いつのまにか居なくなってた。
その後に食った寿司がメチャクチャ美味かった。


マグロみたいな目

362 :本当にあった怖い名無し:2005/06/20(月) 00:47:01 ID:SP1ZvOPG0
小学6年の冬休みの時、親友と2人で大阪南港へ釣りに行った
その日はかなり冷え込んでた。
朝6時前に着いて早速準備にかかった時、
親友がリールのケースをテトラポッドの隙間へ落っことした。
親友は岸壁からテトラへ降り、水際まで行って
「うわ!海の中に落ちてる」と情けない声を出して腕を水中に突っ込んでた。

俺はもう準備完了してて、親友が戻るのを待つことにした。
けど親友はまだ右腕を水の中に入れたまま動かない。
「なにしてるねん!」って声かけたけど振り向きもしない。
「さっさと取れや〜」って言いながら俺は親友の傍まで降りていった。
親友は右腕を水の中に突っ込んだままピクリともしない。
「なにして・・」って言いかけて声が出なくなった。

親友は海中に右腕を肘辺りまで突っ込んでいた。
その手の先のすぐ傍にリールケースがある。
そしてそのケースのすぐ横から顔がブヨブヨにふやけた青緑色の
男だか女だか分からない人間が親友の手首を掴んでた。
瞼の無いマグロみたいな目で水の中から親友を睨んでた。

記憶があるのはここまでで、なぜ全身水浸しになってたのか、
いつ救急車に乗せられてたのか思い出せない。
親友が水死したことも信じられなかった。
親友の葬式にも行かせて貰えなかった。
親友の両親もうちの両親も事故だったとしか言わない
上記の事を話しても誰も信じてくれない。
今年の冬、親友の17回忌の法要がある。


クニャクニャ

427 :本当にあった怖い名無し:2005/07/01(金) 22:39:57 ID:zf5Pw04qO
去年、泊まり掛けで東北の海の家に行ったん。
八月頭に行くつもりが客が多く、予約入れれなかったから盆しか開いてなかったんで15日の夜から二泊になった。
んで15日の夕方に向こうに着いて、夜は海辺でバーベQして、次の日の朝1から海で遊ぶために早く寝た。
夜中、喉が渇いて目が覚め、何げに窓から海を見ると、月明かりに照らされた海が。
「うわ〜!綺麗やなぁ。」
って思ってたら、夜中の三時ぐらいに関わらず、沖に人がいる。
全身真っ白な。
サーファーかな?って思ったけど、沖なのに水面に立っている。
しかも何か踊ってるように体がクニャクニャ動いていた。
しばらく観察していると、クニャクニャしながら少しずつこちらへ向かってきている。
妙に気持ち悪くなって、横で寝てた友達起こして一緒に見た。
431 :本当にあった怖い名無し:2005/07/01(金) 22:48:21 ID:zf5Pw04qO
近づいてくるにつれ、クニャクニャした動きが激しくなって、真っすぐに波の上を歩いて(?)きた。
人間の様に二本足、二本腕に見えたが全身タイツみたいに真っ白。
途中、頭痛がしだし、恐くなってカーテン閉めて友達と布団に潜った。
次の日の朝、海の家のオジさんにその事言うと
「こんな時期に夜の海眺めちゃー、そりゃ見る。だめだって見ちゃ!」
みたいな事言われた。
あれは何なの?

沈む女

517 :本当にあった怖い名無し:2005/07/13(水) 13:43:31 ID:QoofOJNX0
先輩に聞いた話。

ある年の秋も深まった頃、つきあってた彼女に振られて
なんとなく季節はずれの海に行ってみたんだそうだ。
で、なんだか眠れなくて散歩にでも行くかーと浜辺に出たとき、
波打ち際に青いワンピースの髪の長い女性が立ってたんだと。
女性はじーっと身動きもせずに海の方を見ているので顔はわからない。
何してるんかなー。こんな遠浅の砂浜で自殺志願ってのも変だなー、と
思っていると、突然その女性が立ったまま、足のほうからずずずずーっと
波打ち際の砂の中に沈んでいってしまったんだそうだ。
気色悪くなって宿に飛んで帰って寝たが、ありゃやっぱ幽霊だったんか
なあ、とのこと。


黄色っぽい目玉

121 :本当にあった怖い名無し:2005/10/21(金) 21:55:18 ID:LuZ7OfNZ0
昔さ、兄貴が厨房で俺が消防だった頃、よく夜釣りに連れてかれたんだよ。
と言っても、防波堤なんかだけどね。
夜だから、ウキの位置がわかるように発光するヤツを使ってたんだけど、そのうち、俺と兄貴のウキの側へ
近づいてくる光があって、最初は誰かの流したウキだと思ってたんだけど、なんか変なんだ。
俺たちのは蛍光色だけど、それは昼光色っていうかロウソクの火みたいな色で、波の動きと全然関係なく、
すぅっ...すぅっ...ってこっちへ寄って来る。
気味悪いなあ、と思って見てたら、兄貴がいきなり「撤収!」って言ってばたばた片付け始めた。
訳が分かんなかったけど、俺も急いでサオを畳んだ。いつもは自分の分しか荷物を持たない兄貴が、俺の
分まで荷物を持って走り出したから、慌ててその後を追いかけた。
後で聞いたら、兄貴には、肘から先の白っぽい手が左右2本と、黄色っぽい目玉が一つ見えたんだって。
もう、俺は (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
兄貴もその日から夜釣りは止めた。


水面から手

124 :本当にあった怖い名無し:2005/10/22(土) 06:09:10 ID:VN3ymoYOO
俺も河口で電気ウキを使い夜釣りをしていたら
いきなりウキが動き始めたので当たりがきたかと
ウキを凝視していたら水面から手だけが出てきて
ウキを沈められた事がある
情けなくも竿を捨てて逃げたよ
後日知った事だが、何年か前に重りをつけて沈められた女子高生が
河口から30m位の所で見つかったそうだ


奴は本物

373 :名無し三平:2005/10/28(金) 13:34:59 0
5年前の夜、霊感の強い友人と新しい道路できて使われなくなった海沿い道路の
ガードレールに竿立てかけて糸垂らしてたら、海から顔が腐敗したドロドロの
女(洋服で判定)が登ってきた。
俺は腰が抜けてマジで失禁状態だったが、友人はその女に
「何か訴えたいことがあるなら、普通の姿で出て来い!」と一喝。
すると女は30センチくらいのぼやっとした光の玉(火じゃないよ光)のようになった。
俺には何も聞こえないが、友人には声が聞こえているようで
「誰かに復讐とかはダメ」
「祈るのはOK」
「家族に伝えて欲しいとかは、距離による」
とか現実的なことをブツブツいってたと思ったら「わかった」と言うとすぐ光は消えた。
そして友人は「ここで釣りしないでだって」といって普通に帰り仕度をはじめた。
「俺と一緒だったから見えちゃったな、ワリぃ」と言って小便たらして腰抜けた俺を
車まで背負い家まで送ってくれた。
今、彼はたまにテレビに出てるよ。奴は本物。


褐色のクラゲ

157 :デビル ◆hO/jJrDVl. :2005/11/06(日) 12:15:46 ID:jexNcjp30

友達から聞いた話ね。

おじいちゃんが未だ若い頃の話だけど、朝暗いうちに漁へ出かけると、途中で
何か細長い物がぷかぷか浮かんでたんだって。
何となく、人っぽい感じだったんで、板切れでも持たせてやろうかと思って、
船をそっちへ近づけたのね。
(今は違うけど、昔は水死体を見つけたら、戸板をその側へ入れてやって
 「今は漁の行きがけだから拾ってやれん。帰りに居ったら拾ってやる」と
 言い聞かせて行ったんだって。行きがけに水死体を見つけると大漁になる事が
 多いから、それで水死体の事をエビス様って呼んだらしいの)
ところが、近づいて見るとそれは人じゃなくて、人のような形と大きさをした
褐色のクラゲだったから、(なあんだ)と思って行き過ぎようとしたら、いきなり
真ん中辺に白っぽい人の顔がすうっと浮かんで来て、そいつがおじいちゃんの顔を
見て、ニマッ…と笑い、そのまま海へ潜って行ったんだって。
恐くなったおじいちゃんは、船に積んであったお酒を、海にも船の上にも撒いて
一目散に港へ帰り、それから1週間漁に出かけなかったって。


船幽霊

383 :本当にあった怖い名無し:2008/01/28(月) 23:49:26 ID:/eKh/N5J0
381 婆さんから聞いた話、俺が生まれるに爺さんは亡くなっていた。 
俺の爺さんは南極に鯨を捕りに行っていた、しかし
太平洋戦争が始まって行けなくなったので、地元に帰って漁師を始めた
ある日夜釣りをしていたら船のオモテに人影の様なモノが立っていた、
当時の漁船は木造船で、エンジンは無くたぶん手漕ぎだと思う。
そしてその人影は柄杓をくれーと言ったそうだ、んで爺さんは
柄杓をそのままやった、そしたらその人影は柄杓で海水をバシャバシャ
と船の中に汲み始めたそうだ、しかしイケス(魚を入れる所)の底の栓を
抜いていたので海水を入れても船は沈まない、その人影はしばらくして
諦めたらしく柄杓を放り投げる音とともに海の中にスーと消えたそうだ。

この話を聞いたときには爺さんのホラ話かと思ったが、
婆さんの話し方が現実味があると言うか、神妙な感じだった。
俺の所では8年前に海難事故が有って、最後の一人は遺体が見つからなかった。
海では事故で亡くなった人の無念の思いがあるのだと思う。


爺さんの武勇伝

947 :本当にあった怖い名無し:2006/03/02(木) 04:46:18 ID:2oEFSac3O
漁師だったの爺さんの昔話。

爺さんはいつもの様に日本酒をあおりながら漁に出掛けた。

一休みしてのんびりと海を眺める爺さん。
さて、再開しようかという時に船尾の数メートル向こうで奇妙な物体を見つけたという。

それは肉がグズグズに崩れ、変色した人間だった。
そいつは肩から上を海面に出したまま船を追って来たらしい。

爺さんが怒鳴り声を張り上げて追っ払おうとしたがそいつは不気味な笑い声をあげ、一層近づいてきた。

それに対し怖がるどころかワケの分からんバケモンに漁を邪魔されてブチギレた爺さん。
口に酒を含み、モリにぶっかけてそいつ目掛けてぶん投げて撃退したそうな。

正月に爺さん家に帰ると毎年この話を自慢される。


半透明の女の子

513 :本当にあった怖い名無し:2009/07/01(水) 06:40:47 ID:BEX7RCYD0

数年前、短期の単身赴任で九州の某県へ。
仕事先は港近くの事務所。
昼時にすぐ先の港内を海上警察?海上保安庁?の小さな船が数隻サイレン鳴らして
走り回ってます。
何事?と思い同僚と5人で岸壁の方へ。
風も無くベタ凪で綺麗な海面が印象的でした。
離れた岸壁に救急車やパトカー、クレーン車が。
あぁ、事故か自殺かな?と思って見ていて、ふと気が付くと何も聞こえない。
と言うか周りが止まって見える。
あれ?と思った矢先、視界の端に赤い何かが。
横を見ると、海面から小学低学年位の女の子がス〜ッと上がって来る。
赤い服を着た半透明の女の子。
事件現場の方を向いて海面に立っている。
その時は不思議と怖くなく、なんだか悲しい気持ちになった。
と、その半透明の女の子から目が離せないでいると、ゆっくりこっちへ体ごと向きを変えてきた。

目が合った途端に突然耳鳴りが!
いや、女の子に目は無かった。
ポッカリと開いた黒い穴しかなかった。

いつの間にか気を失っていたらしく、同僚に起こされて聞くと、
自分は突然泣き叫びながら海へ入ろうとしたらしい。
同僚に取り押さえられて気を失ったと。

翌日、支社長と捜索隊の漁師が言うには、一家心中で車ごとダイブしたとのコト。
私の話を聞いた漁師が、少女を見た周辺を探して無事遺体を発見したそうです。
その漁師に言われました。

「あんた今後3年間はこの港に来ちゃなんねえ」と。


人間の手首

618 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:21:21 ID:brIYMD4w0
まぁ、ありがちな話だけど友達と防波堤で釣りをしてたんだけど、
友達の一人がトランクスを釣り上げてみんなで「おまえ漫画かよ」とか大笑いしてた
それから結構してから今度は俺がゴム手袋を吊り上げて「こんどは手袋だよ」とかまた笑った


619 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:29:21 ID:brIYMD4w0
ところがその手袋には爪が生えてて赤いマニュキアまで塗ってあった
それはゴム手袋なんかじゃなかったんだん
もうぶよぶよした人間の手首だったんでみんなで驚いたのだけど
まだ携帯とか無い時代だったのですぐに警察に電話もできず
海に捨てちゃうわけにもいかずとりあえずクーラーボックスに入れておきました


620 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:37:52 ID:brIYMD4w0
帰り際にでも警察に届けようという話にもなったんだけど
結局みんな落ち着かずに警察に行くことにしました
車の持ち主が車にそれを乗せるはいやだと言い出したので
クーラーボックスはそこにおいたままでとりあえず皆で交番を探しに車でいきました


621 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:46:21 ID:brIYMD4w0
交番は10分もしないくらいで見つかり話をしましたが
交番のおまわりは一人しかいなくすぐ仲間を呼ぶんでじきにパトカーがきて
そのパトカーをひきつれて釣り場に戻ったんだけど
そのときにクーラーボックスは堤防のへりから1mくらい?のとこにおいてあって
堤防から海面までは3mはあったんだけど
おそろしいものを見てしまったんだ


622 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:51:13 ID:brIYMD4w0
ぶよぶよってゆうかヌメヌメした感じの女が海から堤防に這い上がってきて
クーラーボックスに手を伸ばしてた
俺は思わずわーと声を出してしまったがおまわりの一人も見たようで同じように驚いてた
女は一瞬で消えてしまったけどそれは気のせいとかでは間違いなかった
その証拠におまわりの一人も見ていたしその部分に水が残っていた


623 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 17:58:20 ID:brIYMD4w0
猛一人のおまわりや俺の友達は見えなかったようだけど
俺たちが嘘を言ってるとは思わないみたいだけど
でも信じ難いみたいな感じで微妙な空気だったしもう一人のおまわりはまったく信じてないようだった
見ちゃったほうのおまわりはかなりてんぱってて俺も余計に怖くなった
見てないほうのおまわりがクーラーを開けて「うわっ」と言った
クーラーの中の手首が中の魚(どんこって言う奴)をぎゅっと握りつぶしてたんだ


624 :本当にあった怖い名無し:2009/07/07(火) 18:05:15 ID:brIYMD4w0
俺たちがいたずらでやったみたいにさんざん疑われたけど
そんな事するわけないし
見たほうのおまわりが説得してくれて
俺たちはちゃんとした警察署に言って事情を詳しく聞かれることになった
手首自体はバラバラ殺人の被害者でちゃんとした物体(霊ではない)で
犯人もしばらくして逮捕されて事件としては解決したようだった
手首がどうやって魚を握ってたのかは俺たちが説明を受けることはなかったので謎
ただ俺じゃなくて俺の友達にこのあと色々おこります


防府の黒い人

757 :名無し三平:2011/05/16(月) 23:29:36.48 0
『防府の黒い人』って知ってる人いますか?

昔、広島に住んでて山口県の防府港にタチウオ釣りに行って、
夜1時か2時ぐらいに帰ろうと思って車のトランク開けて、片づけをしてたんよ。
そしたら、人の足音が聞こえてきてどんどん自分の方に近づいてきてるんだけど
周りは真っ暗で何も見えない。

?と思いながら、まあ他の釣り人だろと思って、無視して片づけしてたんだけど、
どんどん近づいてくる。そして俺の後ろで足音が止まったのよ。

まあ声かけてやろうと思って、フッと振り向いたら…
人の形なんだけど真っ黒な 何か がそこに立ってて、
俺はすぐに、これはアカンやつや!と思って焦って車に乗り込んで
後ろ振り返らずに急いで帰った。

最近、知り合った防府の友達と飲んだ時にその話したんだけど、
それって『防府の黒い人』でしょ!?有名だよ。って言われた時は
マジモンやったんか…と思ってゾッとしたよ。

そいつ曰く、色々ウワサがあって、昔近くの某自動車メーカーの社員が港で
身投げしてその霊が出るとか、不慮の事故で亡くなった釣り人の霊とからしい。

このスレの住人で、何か知ってる人いませんか?


やまわら

751 :本当にあった怖い名無し:2011/11/03(木) 18:40:03.91 ID:XNK0L8ee0
小学4年か、5年の夏休みだったと思う。
両親の仲がうまくいかなくなり、色々あって
半月あまり、父親の実家に預けられた。

祖父も祖母も優しくしてくれたので寂しくはなかった。
特に祖父は、釣りの好きなオレを気に入ってくれていた。
(どうもオレの父親は釣りが好きじゃなかったらしい)
今日は朝方○×の港、明日は夕方△□の磯、そんな感じで
色々な釣り場で釣りの秘訣を教えてくれた。

「アキ(←オレ)はなかなか筋が良いわ、
タケ(←父)は全然駄目だったがな...。」
そう言って笑う祖父の顔を見ると、オレも嬉しくなる。
自分でも色々工夫するし、自然に釣りが上手くなった。


752 :751:2011/11/03(木) 18:43:33.96 ID:XNK0L8ee0
そんなある日、祖父と一緒に夜釣りに出かけた。
何度か連れて行ってもらった場所だから勝手は知ってる。
さっさと支度して仕掛けを投げこみ、クーラーボックスに
2人並んで座り、祖母が作ってくれたおにぎりを食べていた。
満月から少し欠けた月が明るくて、風が涼しい。

「明る過ぎる、今夜は難しいかなぁ。」と祖父は言ったが
ひっきりなしにアタリがあって、大きなアナゴ、チヌ、
それから、外道ででかいノコギリガザミ。
2個目のおにぎりを食えないほど、忙しい釣りになった。

しかし、9時を過ぎた頃、急にアタリが止まった。
それに何となく変なニオイがして、気分が悪い。
「じいじ、何か変なニオイがしない?」と聞くと、
祖父は「アキ、これから俺が良いと言うまで絶対喋るなよ。
それと、誰に何て言われても絶対振り向くなよ。」という。
そして、小さい声で念を押す。「良いか、絶対だぞ。」
俺が小さくうなずくと、背後から足音が聞こえてきた。


754 :751:2011/11/03(木) 19:03:14.20 ID:XNK0L8ee0
それはどうやら草むらをかき分けて近づいてくる。
足音が近づいてくるにつれ、嫌なニオイが強くなった。
「よう、良く釣れてるな。」嗄れた声が響いた。
風邪をひいた子供のような、変な声。
「わしと組んだらもっともっと釣れるぞ、どうだ?」
祖父は声が聞こえていないように、黙って海を見ている。
とても怖かったが、オレも黙って海を見ていた。

「あれ、こいつは何だ?」声がオレの背後から聞こえた。
ブタが鼻を鳴らすような音がして、気配が更に近づく。
ニオイがすごくて吐きそうだが、両手を握り何とか耐える。
「まだ小さいが、良い手じゃのぉ。なぁ、わしと組まんか?」
声はもう、オレの右耳のすぐ後から聞こえてくる。
今にも肩に手をかけられるような気がして体が硬くなる。


755 :751:2011/11/03(木) 19:05:16.29 ID:XNK0L8ee0
怖くて怖くて泣きそうだったが、必死で黙っていたら、
祖父が釣り具箱の中から煙草を取り出し、火を点けた。
そして大げさに、ふーっ、ふーっと煙を吐くと
その声が「ん〜...げごご...ごっ!」と言ったきり、
背後の気配が急にパタリと消えてしまった。

祖父が「アキ、もう良いぞ。」と言うので
恐る恐る振り向いたが、何もいない。ニオイも全然しない。
「あれはな、やまあら(やまわら?)だ。」
「あれの姿を見ると魅入られる。あれと一緒に行くと
魚は沢山釣れるそうだが、一度魅入られると逃げられない。
毎晩毎晩、それこそ死ぬまで釣りに連れ出されるそうだ。」
「妖怪とか精霊みたいなもの?」と聞くと、
「まぁ、そんなもんだ。魔除けに持ってて良かったが、
煙草なんぞ吸ったから気分が悪い。もう帰ろう。」と言う。


756 :751:2011/11/03(木) 19:08:57.94 ID:XNK0L8ee0
海岸線に停めた軽トラに向かって細い道を歩いていると
祖父は「前にあの声を聞いたのはいつだったかな...」
「タケが中学生...もう30年も前になるか。」と呟いた。
そして「まだあんなものがこの世にいるとは思わなかった。
アキは運が良かっ...いや、あれ、怖かったか?」と言う。
「うん、怖かった。とっても怖かった。」とオレが答えると、
祖父は「じゃ、もう釣りは嫌か?」と心配そうに聞く。
今思うと不思議だが、怖くて釣りを止めようとは思わなかったから、
「嫌じゃないよ。あんなの滅多に出ないでしょ?」と答えると、
祖父は「そうか、アキは強いな。」と笑ってオレの頭を撫でた。

「でもな、釣りにしろ何にしろ、海は怖い所だ。」
「それを忘れると、海で命を落とすことになるんだぞ。」

そう言った時、月に照らされていた祖父の真面目な横顔。
今でも1人で夜釣りをしていると時々思い出すよ。
祖父が肝臓癌で亡くなったのは、もう8年も前のことだが。


766 :本当にあった怖い名無し:2011/11/04(金) 02:19:45.80 ID:Q/0H+uWa0
>>751-756
海の話なのに、出てきた怪がやまわら(山童?)ってのが面白いねえ
山の者だから自分で魚は釣れないのか
しかしタバコは万能アイテムだなあ、たしか蛇系にも良く効いたっけ
爺ちゃんの言いつけをちゃんと聞いて良かったね
見てしまっていたら、クネクネを見たようになってしまうんだろうか


767 :751:2011/11/04(金) 03:24:36.44 ID:Ro1DNwfx0
>>766
「やまわら」は、どうも「山童」だね。
このスレに書き込んだら何だか懐かしくなって
久しぶりに祖母に電話したら、
「あれは夏の間やまわら、他はかわわら。」って言ってた。
「かわわら」は河童の親戚みたいなものらしい。
海に潜って魚を捕るし、釣りも凄く上手いみたいだよ。

ただ、「アレが捕った魚は片眼が抜かれてるから高く売れん。」
迷惑そうに「何で今頃そんなこと...」って言ってた。
ググったら沖縄のキジムナーに似た話が沢山あるな。
煙草と嫌なニオイの記述は見あたらないが、多分同じ怪の類だろう。
祖父母の島は九州でも南の端っこに近いからね。

でも、キジムナー退散アイテムは8本足のタコ。
「タバコ」と「タコ」は1字違いだが関連あるのかな?

来年の夏は祖母の家に泊めてもらって釣りをしようと思う。

カエセー

760 :名無し三平:2012/10/28(日) 18:59:21.93 0
数年前、堤防にチヌの夜釣りに行った時のことでした。
真夜中過ぎに新しい某一流メーカーの竿が釣れました。
これは儲けた(たぶん8万くらいするやつ)と思って竿ケースに押し込んだら
海の中から声が聞こえた。
聞き取れないくらいの本当に小さな声で
「カエセ-」って。
気持ち悪いから釣りもやめて竿海に投げ込んで帰りました。


761 :名無し三平:2012/10/28(日) 19:05:14.01 0
リールは付いてなかったの?


762 :ま@ ◆V/BXqMaTSU :2012/10/28(日) 21:52:23.88 0
「タスケテー」の聞き間違いじゃないの?w


763 :名無し三平:2012/10/28(日) 22:28:44.01 0
糸の先に何がついてたのか確かめるべきだったね。
ヲチ的にもw


防波堤の女@

49 名前:Mr.名無しさん 投稿日:2013/06/21(金) 12:54:26.35
おれが近所の波堤の釣りにハマリ始めた頃のはなし。


夕方ごろ無性に釣りがしたくなって、昼間よく行くテトラに歩いて釣りに行った
イソメを針にさしてたら、向こうの堤防に誰かが立ってた。
はじめ気にしなかったけどその者まったく動きがない…
月が満月だったんだけど明かりでなにげにみえる髪の長い女がこっちじっと見てんの。
!?って思わず二度見した。

こっからがビビったトコなんだけど、女が水に向かって歩いてくんの…
足が水に入っても歩くの止めない…
ざぶざぶって音も聞こえたんだけど完全に水ん中にはいっちゃってしずんじゃった…
危ねえモノ見ちゃったぁって直感して、五秒くらいで逃げるしたくしたんだけど
したくした後つい見ちゃったんだよね…うしろ、

いきなし、数メートル前の水面にまっ黒いのが浮かんで上がっって来んの。
濡れた人の頭だった…
それが海の底歩いてきたって直感した瞬間倍速逃走した.
50mくらい突っ走ったとき売店のカーブミラー見たら後ろから歩み寄ってくる影が映ったのもろ見えた。

なぜか真っ直ぐに家に帰るの怖かったから明け方まですぐ近くのファミレスで時間潰した.
何人かの友達にしゃべったけどまったく動じないで例のテトラんとこで太ったクジメを黙々と釣り上げてた.


防波堤の女A

561 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 14:23:49.89 ID:mrkryv8v0
夜釣りやってたんだけど普通4,5人はいる堤防で一人だった
やったラッキー、仕掛けが横に流れても気にしなくていいと思ってご機嫌で釣ってたんだわ
満月の大潮で条件的に申し分なかったんだけど
その時は月が丁度真正面に来てた
月が煌々と明るいのだけはいただけない
なぜかわかんないけど魚が食い渋る
と、思っていたら頻繁に強い当たりが来る
しかし上げてみると魚が乗って来ない
餌もついたままの場合が多い
釣り師は当たりの特徴から何の魚かを推理するのが好きだが
このパターンは初めてだ

562 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 16:02:46.76 ID:mWp0hQhz0
変だな・・・
何度か肩透かしを食らいながらもめげずに仕掛けを振り込んだ
今度は仕掛けが沈んで電気浮きがすーっと立つとすぐ横にポコンと丸いものが浮かんだ
海は正面にある月の光を反射して揺らめいていたのでこちらからはその物体は逆光で真っ黒だった
大きさにしてボーリング球ぐらい
ん?係留用のブイか?
しかしその球体はすぐにスっと沈んだ
え?スナメリ?いやスナメリなら止まったりしないし頭を出したら潮を吹く
アザラシ?こんな南にいるのかな、ウなら首がついてるし・・・
その時は何らかの動物が仕掛けにイタズラしていたのだろうという事で納得した

566 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 16:56:31.50 ID:XBfAFnIS0 [1/2]
それ以来ピタリと当たりが止まり、少し苛立っていた
俺は竿を置いて座っていたクーラーの小口からカップ酒を取り出した
風が止まって海が鏡のように凪いでいる
スルメをモグモグと噛みながらカップ酒を飲み干した
俺は落ち着きを取り戻し「ふぅっと」息をして気を取り直した
クーラーの上で座ったまま体を90度捻ってヘッドランプを点け
クーラーの右隣に置いてあった道具箱を空けると
ベタ凪ぎなら辛うじて見える小さい浮きを取り出した
どんな小さな当たりも見逃さない作戦だ
そしておもむろに体を起こしながら元の体制に戻る目線の軌道上で何か見えた
堤防の際から顔の上半分だけ出して女がこっちを見てる
俺の体は正中線にタイソンのパンチを食らったような衝撃が走った
少し濡れた黒く長い髪を真ん中で分けて鋭い目つきでこちらを見ている
俺との距離約1m

567 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 17:34:01.89 ID:XBfAFnIS0 [2/2]
心臓と耳と鼻が連動して拍動するほど驚いた俺だが悲鳴は上げなかった
女の顔の質感等は普通に人間だった
どれぐらいの間見詰め合っていたかわからないが段々冷静に見れるようになってきた
こちらを睨みつけてはいるが結構美人だ
俺は声を振り絞った
「myはhにゅあんでゃすきや」
多分そんな感じ、相変わらず黙ってこちらを見ている女にもう一度息を整えて言った
「なななんですきゃ」
女はまるで反応しない

568 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 17:38:51.61 ID:eEEKmDn+0 [1/4]
俺は強引に釣りを再開する事にした
俺は目を逸らして体を完全に元の位置に戻すと震える手で浮きの交換に取り掛かかる
何度もしくじって最終的にちゃんと結べてたかどうかもわからないが、一応出来た
女のいるであろう方向を照らさないように気をつけながらもう一度横に体を折り曲げて餌を取って針に付けた
そしてヘッドランプを消して仕掛けを振り込む
もう微妙な当たりになんか集中できるはずがない
女は俺の少し右斜め前にいるはずだがその方向の背景は複雑な形をしたテトラポッドであるため
横目で女の頭を確認する事はできない
ここはガン無視でやり過ごすしかない
しばらくして浮きがスポンと完全に沈んだ
おぼつかない手でアワセを入れるとまたもや仕掛けがすっぽ抜けて来た
俺はヘッドランプを点けると空中でブラブラする仕掛けを掴み餌箱が置いてある方を照らした
しかし俺はここで女が気になって恐る恐る地面を照らすヘッドランプの光を女のいた方向に這わせて行った

569 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 17:39:39.29 ID:eEEKmDn+0 [2/4]
居ない・・・
しかし俺は背後に気配を感じてギクリとした
本当に小さい音だが、ピタッピタッと二回音がした
俺は前だけを見て慌てて道具をあらかた片付けると堤防の先端に移動した
後に俺は自分で突っ込んだ
「移動するんかい!帰る所やろ!」
しかし長年通っていて行動がパターン化していた俺はこの
異常事態でも帰るという発想が出てこなかった
一体なんなんだアレ、頭がオカシな人?それにしても動く気配も感じさせずに
あの体制で堤防にぶら下がったり上がってくるなんて
信じたくないけど幽霊?俺取り付かれたの?
俺は大分落ち着いたものの気持ちがブレていたため
道具箱から意味のない物を取り出しては仕舞ったり
竿を持ったり置いたり餌箱を開けたり閉めたりした

570 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 17:41:40.90 ID:eEEKmDn+0 [3/4]
そして何とか準備して餌をつけ、仕掛けを振り込もうと
手元から海に目線を移すと女が居た
やはり顔を半分だけ出して睨んでいる
「キターーーーーーーー!」
本当にそう叫んでしまった
俺は少し泣きが入った
「・・・・もう・・・やめてよ・・・グスっ・・・うぅ・・うっ」
女は全く反応がない
「なんか用?グスッ、この世に未練あるの?グスッ、俺何も出来ないよ・・・グスッ」
俺はクーラーボックスの取り出し小口からカップ酒を取り出した
「飲む?」
相変わらずただこちらを睨みつけているだけの女の顔の前に恐る恐る
カップ酒を置くとビクッと手を下げた
「スルメも食べる?」
スルメの袋の開いた方を差し向けて同じようにカップ酒の横に置いた
「俺霊感とか無いし・・・こんなの初めてだし・・・なんで出てくるの?お願いだから帰って」
俺が泣きながら懇願すると女はすーっと下がって見えなくなった

571 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/11/21(木) 17:44:09.34 ID:eEEKmDn+0 [4/4]
俺はしばらく硬直していたがおそるおそる腰を浮かせて海を覗き込んだ
何もない、堤防に当たる波がちゃぷちゃぷと音を立てている
俺は目の前に置いてあるカップ酒をひったくると蓋を開けてズビズビと
勢いよく飲んだが違和感に咽て酒を吐き出した
味が無い、確かにアルコールではあるのだが日本酒の味がしない
ちなみにスルメを噛んでみたがこちらもあまり味がしない
俺はもう一つクーラーからカップ酒を取り出すと慌てて飲んだ
ズビズビ音を立てながら一気飲みした

その後、突然魚が釣れ始めた
釣れに釣れた
しかし心ここにあらずの俺はゾンビのように黙々と作業して
翌朝帰る頃にクーラーの本体蓋開けた俺は二度見した
「誰が食うんだよこれ」

それ以来女は現れなかったが気配を感じる事がある
浮きの横に波紋が立ち、しばらくすると近くに来る
俺は用意しておいたカップ酒とスルメを差し出す
そういう日は魚がよく釣れた
結局女の正体はわからないままだった


(コメント)

よく漁師さんは、海は船板一枚隔てた地獄、なんて表現を使いますが、海に落ちると死に直結するだけに、海は幽霊に関する不思議な話が多く、内容も怖いものが多いようです。船で亡くなった船員の霊が船内を歩き回るなんていうのは、まだかわいいほうで、夜の海を泳いで得体の知れないものに引き摺り込まれたり、マグロみたいな目をした化け物に出会ったり、なんて話はかなりぞっとします。いくら泳ぎの腕に自信があっても夜の海や、お盆の海には入らない方が得策で、室内プールとは訳が違うので、入っても命の保証はありません。水死した死者の霊はなかなか浮かばれず、自分達の仲間になってくれる人間を探しているのかも...七人ミサキや海難法師のように怖い言い伝えのある場所もあるので、現地の人や漁師の人に善意のアドバイスを受けたら、素直に従うことをお勧めします。漁師さんがお盆の海には出漁しないというのは、ほとんど全国共通ではないでしょうか。


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